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Web集客成功の秘訣【8つのポイント】

ウェブ集客のポイント

近年、「Web(インターネット)からの集客」を検討する事業が増加しています。総務省が発表した「令和2年通信利用動向調査(引用)」によると、Webサイト(ホームページ)を開設している企業は90%を超えているとのことです。同時に、効果的なWeb集客の方法について悩む方も増加しており、たくさんの方からご相談をいただきます。
今回は、はじめてWeb集客をする方のために、基礎知識を解説します。さらに、Web集客のアドバイスを10年間続けて導き出した「効果的なWeb集客を成功させるための8つのポイント」も併せてお伝えします。
Web集客で期待する効果が得られなかった方は、紹介する8つのポイントを実践することで集客アップが期待できます。ぜひ、Web集客を成功させるためにご活用ください。

目次

Web集客とは

Web集客とは、インターネット上のさまざまなサービスによってお客様を呼び込む集客方法の総称です。検索エンジンの検索結果からの集客を意味する「検索流入」や、Web広告からの流入、SNSを利用した流入など、その手段は多岐にわたります。
Web集客が普及した要因のひとつとして、インターネット利用者が急増したことがあげられます。総務省が発表した「令和2年通信利用動向調査(引用)」によると、インターネットの利用者は13歳から59歳の幅広い年齢層で9割を超える結果です。さらに、20歳から39歳では9割以上がスマートフォンを所持しているとされています。
さまざまな年代が利用するインターネットは、うまく活用できれば自社の商品やサービスが多くの方の目に留まることが期待できます。つまり、Web集客を行わない、もしくはWeb集客の失敗は、集客チャンスを失うことになりかねないといっても過言ではありません。Web集客は、重要な集客方法だといえるでしょう。

アクセスを集めるべきサイト

Web集客は、人を集める方法であるため「集めたい場所」があるものです。集めたい場所は下記のようにさまざまあり、企業や目的によって異なります。
・ワードプレスなどを利用した「自社サイト」
・はてなブログやAmebaなどを利用した「ブログ」
・YouTubeやTwitterなどの「SNSツール」
・Amazonや楽天市場などの「ECサイト」
集めたい場所や用途は異なるものの、いずれも競合が存在します。集客を行う際は、人を集めるだけでなく、競合のなかから自社を選んでもらう必要もあるのです。

初めてのWeb集客で検討すべき5つの方法

Web集客を行う方法は非常に多く、それぞれにメリットやデメリットがあります。この場で紹介する方法は、中小企業や個人事業主が行いやすい方法です。比較的簡単に始めることができ、コストも抑えることができます。
はじめてWeb集客を行おうとしている方や、Web集客を検討している方は、まずは紹介する5つの集客方法の導入を検討することをおすすめします。

検索エンジンの利用(自然検索流入)

Web集客において重視されているのが、「検索エンジン」を利用した自然検索流入です。オーガニック検索とも呼ばれ、ユーザーの「検索して情報を探す」という行為に着目した集客方法のひとつです。
検索エンジンによる集客効果を十分に発揮することができれば、後述する「広告からの集客」よりもはるかに多くの集客が期待できます。そのため、検索エンジンによる集客方法を採用している企業は多いです。
検索エンジンを利用した集客である「自然検索流入」には、SEOとMEOとよばれるものがあります。いずれも、検索結果の順位表示で自社サイトを上位表示させ、多くのユーザーからの流入を得るために行います。
集客方法にSEOとMEOを取り入れるメリットとして、下記のつがあげられます。
・自身で行えば、低コストでの集客が可能
・手元に残し続けることができ資産となる
・取り組み続ける限り、効果が継続する
・長期的にみて得られる効果が高い
とはいえ、すべての企業がSEOとMEOの両方を活用すればよいわけではありません。続いて紹介する、それぞれの特徴を確認し、適切な手段を採用しましょう。

SEO

SEOは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」と呼ばれています。SEOの目的は、検索エンジンで自身のウェブサイトを検索結果の上位に表示させ、検索流入数を増やすことです。
対象となる検索エンジンは、Googleです。なぜなら、日本で利用されている検索エンジンの9割をGoogleとYahoo!が占めており(引用)、Yahoo!はGoogleと同じシステムが採用されているからです。
statcounter GlobalStats/デスクトップ検索エンジン市場シェア日本

Googleの検索エンジンは、200以上の項目(ルール)(引用)によってサイトを評価し、評価が高いサイトを上位表示させるシステムを採用しています。従って、Googleの検索エンジンからの評価を上げ、自社サイトの検索上位表示を狙う施策を行います。
Google/検索アルゴリズムの仕組み

MEO

MEOは、Map Engine Optimizationの略でGoogle Mapを対象とした「マップエンジン最適化」のことです。MEO対策の目的は、マップエンジンでの検索結果の上位に自店舗を表示させ、集客数を増やすことにあります。来店・来院があるビジネスでおすすめする手段です。
Googleビジネスプロフィール(旧名Googleマイビジネス)(引用)という無料ツールを利用します。SEOよりも簡単に導入できる流入方法であり、SEOよりも早く成果が得られます。
Googleビジネスプロフィール

SNSの利用

SNSは、自社の商品やサービスの知名度を上げるにはおすすめの手段といえます。なぜなら、SNSの利用者は、幅広い年齢層で「当たり前」といえるほど普及しているからです。
2020年にICT総研が発表した調査結果によると(引用)、日本におけるSNSの利用者は7,975万人に及び、2022年末には8,241万人という普及率83%を超える見込みがあるとされています。つまりSNSは、マーケティングや集客において無視できない絶大な影響をもつツールです。
SNSを利用した集客方法は、「SNSオーガニック」とも呼ばれており、前述した「検索エンジンでの集客方法(SEO)」と少し似た特徴をもっています。続いて、SNSを利用した集客方法「SNSオーガニック」について解説します。
ICT総研/「2020年度SNS利用動向に関する調査」

SNSの利用「SNSオーガニック」

「SNSオーガニック」とは、SNSの自然流入を利用した集客方法をいいます。「無料」「自然な」という意味合いでオーガニックという単語がつかわれており、無料で気軽に行える集客方法のひとつです。
また、SNSでの投稿の拡散率は非常に高い特徴があります。効果的な集客方法のなかでも、手軽さや拡散率の高さは群を抜いているといっても過言ではありません。Web集客を行ううえで、SNSを利用した認知度アップ・集客は非常におすすめの方法です。
メリットばかりに思えるSNSオーガニックですが、「口コミによる集客」という一面ももっています。そのため、プラスの評判として情報が拡散されるわけではないことを忘れないようにしましょう。さらに、SNSオーガニックによる効果的な集客を行うには、適したSNSを利用する必要があります。
代表的なSNSは「Twitter」「Instagram」「LINE」「Facebook」です。SNSはそれぞれ、ユーザーの年代や投稿の傾向が異なっているため、「自社が取り扱う商品やサービスのターゲット層」と一致させる必要があります。それぞれの特徴を理解しましょう。

Twitter
Twitterは、140文字以内の短文で発信するSNSのひとつです。ユーザー(引用)は20代から30代に多く、月間利用者数は4,500万人以上といわれています。画像・動画とともに発信することができ、特徴としては下記があげられます。
Insta Lab/【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ

・拡散力が群を抜いて高い
・リアルタイム機能
・ハッシュタグによるタグ付け検索機能

企業がTwitterを活用するケースも多いです。「フォロー&リツイートをした方に抽選で商品をプレゼント」といったツイートは、知名度アップ・集客手段のひとつといえます。一方でふとしたツイートが企業の認知度を集めるケースも少なくありません。

Instagram
Instagramは、画像や動画をメインで発信するSNSのひとつです。ユーザー(引用)は20代から30代の女性に多く、月間利用者数は3,300万人以上といわれています。Twitterと比較すると、拡散機能がないため大幅な認知度アップは期待できません。とはいえ、Instagramならではの特徴があります。
・写真や動画による世界観が重要
・視覚的情報が重視される
・ハッシュタグによるタグ付け検索機能
ビジュアルでの訴求に大きな効果を発揮するツールであるため、美容関連・飲食店・インテリアショップでの活用をおすすめします。Instagramの特徴を活かすことで、ブランドのファンが期待できるでしょう。

LINE
LINEは、国内最大級の利用者を誇るSNSであり、世代問わず幅広い方に利用されています。ユーザー数(引用)は8,900万人を超え、グループ間や1対1のコミュニケーションツールとしての活用されることが多いです。コミュニケーションツール以外のLINEの特徴は下記のとおりです。
・メッセージやタイムラインでの情報発信
・スタンプ機能
・LINEクーポンの配布等
企業がLINE公式アカウント(引用)を運営することにより、認知度アップ・集客率アップだけでなく、ユーザーが便利な機能を搭載することが可能です。

Facebook
Facebookは、実名によって発信するSNSツールです。家族や友人といった自身に関係深い情報が最優先されるシステムであり、ユーザー数(引用)は2,600万人を超え30代から40代が多く利用しています。Facebookの特徴は下記のとおりです。
・実名だからこその信ぴょう性と信頼性の高さ
・アンケートなどの多彩なコンテンツ
・企業のページへのクリック率はSNS最多の14.4%(引用)
Twitterとの大きな違いは実名での投稿という点です。SNSは利便性が高いものの、炎上リスクがあります。Facebookでは実名での投稿であるため、Twitterよりもネガティブな反応が少なく、炎上しにくいシステムでもあります。

YouTube
YouTubeは動画共有プラットフォームであり、コメントやアンケート機能のある「オンライン上で交流できるコミュニティサービス」です。従って、YouTubeもSNSに該当するとしてこの場で紹介します。
YouTubeのユーザー数(引用)は、6,500万人以上であり10代から50代と幅広い年齢層から利用されています。国内ではLINEに次いで利用者数が多いSNSツールです。YouTubeの特徴として下記があげられます。
引用:Insta Lab/【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ
https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/
・LINEに次ぎ利用者数が多い
・動画再生時間が長い
・動画への評価制度
企業は話題の「ユーチューバー」を起用して製品やサービスの認知度アップを試み、集客率アップへつなぐ傾向にあります。インフルエンサーマーケティングと呼ばれ、ユーザーへの認知拡大から販売促進まで多くの効果が期待できる手段のひとつです。

広告の利用「有料検索流入」

Web集客の方法のひとつであるWeb広告の「有料検索流入」と呼ばれる手段を紹介します。上述した検索エンジンやSNS上に広告を出すことで、自社の商品やサービスをユーザーに知ってもらうことを目的に行います。広告を出稿している期間のみ集客が期待でき、費用が発生するものの集客の即効性は高い方法です。
利用するツールや出稿先ごとに特徴や費用が異なります。続いて、「有料検索流入」の代表的な手段を3つ紹介します。

リスティング広告

リスティング広告は、Google や Yahoo!のサイトなどで検索エンジンを使用した際に表示される広告のことです。リスティング広告のなかでも、Googleサイトで表示される広告を「Googleリスティング広告」、Yahoo!サイトで表示される広告を「Yahoo! リスティング広告」と呼びます。
リスティング広告は、不規則的にユーザーの画面に表示されるものではありません。検索エンジンで検索したキーワードに該当する広告が表示されるシステムです。ユーザーが検索したキーワードに関連した広告が表示されるため、比較的高いクリック率が期待できます。
広告がクリックされると発生する「クリック課金型」であり、低コストで行える広告出稿です。さらにリスティング広告では、広告を表示させる時間帯やユーザー層の設定が行えます。Web集客をはじめて行う方にもおすすめする広告です。

SNS広告

SNS広告は、Twitter・Facebook・LINEなどのSNSに表示される広告です。前述したとおり、SNSにはユーザー層の違いや特色があるため注意しましょう。代表的な3つのSNS広告を紹介します。いずれもスマートフォンユーザーからの集客がメインです。

Twitter広告
Twitter広告(引用)では、Twitter のタイムライン機能や検索結果に広告を表示させることができます。Twitter広告のなかにもいくつか種類があり、広告を表示させる場所や目的がそれぞれ異なります。
フォローや検索結果から関連した広告を表示することや、ユーザーを指定せずに1日中広告を表示させることも可能です。有料検索流入として紹介していますが、後者は該当しません。非常に自由度の高い広告といえます。
Twitter広告の費用や、広告の種類などは以下で詳しく解説しています。

Facebook広告
Facebook広告(引用)のなかにもいくつか種類があり、広告を表示させる場所や目的がそれぞれ異なります。Twitterと同様に、自由度の高い広告のひとつです。Facebookに出稿する広告は、Instagram(引用)やMessenger(引用)に向けて配信できるため、Instagramの活用を検討している企業には、とくにおすすめです。

LINE広告
LINE広告では、LINE関連メディアに広告を出稿できます。タイムライン・NEWSなど、広告を表示させる場所や目的の選択が可能です。日本では利用者数が多いLINEではあるものの、TwitterやFacebookと比較して、広告を出稿できる業種・サービスにやや厳しい制限が設けられています。規定の詳細は、LINE for Businessの「LINE広告 出稿対象外となる業種・サービス」で確認できます。
ほかのSNS広告を利用する場合にもいえますが、SNS広告の利用を検討する際はあらかじめ規定を確認しておきましょう。

広告の利用「ディスプレイ広告」

ディスプレイ広告は、Webサイトやスマホアプリを使っている際に、主に画面の上の部分の広告枠に表示される広告のことをいいます。前述したリスティング広告との大きな違いは、広告が表示される条件です。
ディスプレイ広告は、ユーザーのサイト閲覧履歴などを参考に、「興味関心をもつと考えられるユーザー」向けに表示されるものです。一方、リスティング広告は、検索エンジンで「ユーザーが入力した検索キーワード」に関連する広告を表示するものです。混同しやすい傾向にありますが、ターゲティングに大きな違いがあるため注意しましょう。
ディスプレイ広告とリスティング広告には、下記のような共通点があげられます。
・クリック課金制
・日本ではGoogleとYahoo!への出稿が一般的
・筆画的、購買思考や興味関心を抱きやすいユーザーに向けて表示される
一般的である、GoogleとYahoo!のディスプレイ広告を紹介します。

Googleディスプレイ広告
Googleディスプレイ広告(引用)では、Googleのサービスサイトにおいて広告が表示されるシステムです。GmailやGoogle AdSenseといった関連サービスだけでなく、YouTubeに広告を出稿することもできます。
とくに注目したいのが、YouTube広告です。YouTube広告は動画の再生前後や再生途中に表示される広告から、YouTube サイト内の検索結果に表示する広告まで、さまざまな場所で広告を表示することができます。

直接流入

直接流入とは前述した検索エンジンなどを利用せず、直接的に自身のサイトへアクセスされることです。直接流入のひとつの手段として、ブラウザに自身のサイトURLを入力してもらう方法があげられます。
検索エンジンを利用した集客方法では、検索結果の順位表示によって集客率が変動します。一方で直接流入は、集客率を変動させる要因がないため、安定した集客が期待できるといえるでしょう。とはいえ、ブラウザに自身のサイトURLを入力してもらうことはユーザーにとって手間となります。
従って、ユーザーがより気軽に自社サイトへ訪問できるように工夫を凝らすことが大切です。続いて、直接流入を期待して行う、ユーザーの手間を削減した代表的な手段を2つ解説します。

QRコード
チラシや名刺に印字したQRコードから、自社サイトへのアクセスを誘導する手段があります。店舗型ビジネスでは、テーブルやレジにQRコードが掲載されているケースも多いです。なかには、QRコードからの流入率を上げるため、自社サイトへアクセスするとクーポンが付与されたり、お得なキャンペーンに応募できたりといった工夫がされることも。
ただQRコードを掲載しても直接流入は期待できないため、なんらかの工夫が必要です。人の目に入る場所への掲載を地道に行うことで、直接流入につながります。

メール(メールマガジン)
メールマガジンも直接流入を狙った集客方法のひとつです。QRコードと同じく、ただ配信するだけでは、直接流入が期待できません。ユーザーがメールマガジンを開封したくなるような、ユーザーにとって有益なコンテンツを配信する必要があります。
複数人に向けて配信できるため比較的簡単な方法ではあるものの、平均開封率は17.80%(引用)と低いです。直接流入として期待できる集客数は少ないといえます。とはいえ、アクションを起こさなければ集客数アップへつなげることができません。地道ではあるものの、メールマガジンも立派な集客方法です。

Web集客によくある5つの間違い

Web集客は、Webを利用した比較的新しい集客方法の総称であり、誤った情報も少なくありません。従って、効果が得られるWeb集客を行うには、さまざまな情報から正しい情報を選択する必要があります。さらに、上述したような手段のなかから、自社の商品やサービスに適した集客方法を選択し実行なければいけません。
続いて、よく間違えられやすい「◯◯すべき」を5つ紹介します。情報を鵜呑みにせず、正しい選択を行いましょう。

【間違い1】検索エンジンの集客はSEOからはじめる

SEOは自身で行うことができれば費用はかかりません。さらに、上述したとおり、広告からの流入数よりも検索流入数のほうが、より高い集客数と利益を期待できます。とはいえ、SEOは成果がでるまでに時間がかかる集客方法であり、行うべきことも多いです。
従って、SEOからはじめることにこだわる必要はありません。すぐに集客がほしいのであれば、有料であるリスティング広告の活用などを検討するとよいでしょう。SEOとリスティング広告を併せて行うことで、集客を得つつもSEOの準備を進めることが可能です。
ひとつの方法や、コストが低く長期的にみて効果のあるSEOだけに絞るのではなく、目的に応じていくつかの集客方法を同時に行うのもおすすめです。

【間違い2】流行っている集客方法はやった方がいい

SNSの普及率は、インターネット利用者の80%に及ぶことをお話しました。では、多くの人の目にとまるようにとSNSの活用を行えばよいのかというと、そうではありません。上述したとおり、SNSごとにメインユーザーの年齢層や性別は異なります。普及率の高いSNSをすべて活用して集客を行ったとしても、すべてにおいて効率的な集客は期待できないといえます。
普及率や流行りを知ること、そしてそれらを集客に活かすことは大切です。しかし、すべての手段に手を出しては時間や人材といったコストを消費するだけです。重要なことは、普及率や流行りのなかから自社のターゲットに適した集客方法を選ぶことです。
流行っている集客方法をすべて試すのではなく、しっかりと効果を見きわめてから実行するようにしましょう。

【間違い3】リスティング広告からはじめた方がいい

リスティング広告が集客率アップにつながる手段のひとつであることは間違いありません。即効性のある集客方法であるため、その効果は期待できます。しかし、即効性のある集客率アップが期待できるとはいえ、リスティング広告は必ずしも行うべきものではありません。リスティング広告は有料であり、出稿を依頼している間だけ効果が得られる限定的な集客方法だからです。
SEOやMEOであれば、成果を得るまでに時間はかかるものの効果は継続します。とくにMEOでは、対策に1日もかからないケースが多いです。SNSを活用するのであれば、少しずつフォロワー数を増やすことで、数カ月後、大きな集客が得られる可能性もあります。
従って、リスティング広告からはじめる必要はありません。あくまでリスティング広告は集客方法のひとつであり、総合的な観点から適切な集客方法を選択することが大切です。戦略として、まずはリスティング広告が効率的であると判断した場合は、リスティング広告から始めるようにするとよいでしょう。

【間違い4】予算の範囲で集客方法をを決める

企業で行う集客にはいくつかの制限があるといえます。集客につかえる資金や、時間・人材は有限であるからです。そのため、「制限の範囲内でどのような集客方法が行えるか」といった観点から、集客方法を検討する方も少なくありません。しかし、この検討方法は誤りです。
効果的なWeb集客を行うためには、「ターゲットに合った集客方法はなにか」といった観点から検討する必要があります。たとえ、資金の上限までお金をかけて行った集客方法でも、ターゲットに合っていない方法であれば成果を得ることができないからです。
効果的な集客を行うには、「集客したいターゲット」を中心に考えることが基本です。まずはターゲットを明確にすることをおすすめします。たとえば、ターゲットの年齢層を明確にすることで、ターゲットが利用するSNSツールを絞ることが可能です。該当するSNSを集客手段として活用することで、適切な集客方法を選択することができたといえます。
従って、集客方法の特徴から集客方法を決めるのではなく、ターゲットとなるユーザーの特徴から集客方法を検討するようにしましょう。

【間違い5】Web集客は代理店や制作会社に任せた方がいい

Web集客はすぐに効果が得られるものではなく、簡単に知識が身につくわけではないことから、代理店や制作会社といったプロへ依頼すべきという意見は少なくありません。この意見自体は間違いではなく、意見の裏に潜む真意が間違いです。
注意すべきは、「プロへ依頼すれば自身は何も行わなくてもよい」という誤った認識です。プロへ依頼したからといって丸投げしてはいけません。丸投げは、典型的な失敗の原因のひとつです。
Web集客のゴールは、自社の製品やサービスが売れることです。自身で集客の成果を確認することで、Web集客が成功しているかどうかの判断ができます。成果がでていない場合は、プロによるWeb集客の方法が適していない可能性が考えられます。
原因としては、自社のもつ強みや特徴がプロに正確に伝えられていないことがあげられます。どのような商品・サービスであるのか、ターゲットユーザーの年齢層や性別はなにか。それらの情報を正しく伝えることで、プロは適切なWeb集客を実行できます。
従って、プロに依頼したからといって丸投げせず、自身のアクションが重要です。

Web集客で成功する8つのポイント

Web集客の基礎知識から、Web集客の方法を解説しました。重要なポイントはいくつもあり、とくにはじめてWeb集客を行おうとしている方には何から手を付けていいのか悩んでしまうのではないでしょうか。そこで、Web集客を成功させるために導き出した8つのポイントを紹介します。
10年間、Web集客に悩むさまざまな方の相談を受け続けて導き出したポイントです。8つのポイントをおさえることができれば、失敗することなく、成果を得られるWeb集客を行っていただけます。なにから行えばよいかわからない方は、順を追って実践していくことをおすすめします。
思うような成果が得られないという方は、「8つのポイントをおさえたWeb集客」を行えているかどうかを確認してみてください。8つのポイントをすべて取り入れることで、成果が得られるWeb集客につながるはずです。

ポイント1. Web集客の「目的」を決める

はじめに、Web集客をする目的を明確にする必要があります。Web集客に限らず、目的を明確にすることで適切な過程を選択し実行していくことが可能となるからです。目的として、下記のような内容があげられます。
・売上獲得(商品購入・サービス利用)
・認知度アップ
・自社サイトへの流入数アップ
・自社のファン獲得
もちろん、最終的にはすべての目標を達成したいものですが、まずは優先順位を決めましょう。目的をひとつに絞り、目的ごとに過程を考え進めていくことが成功のコツです。
一例として弊社で説明します。弊社の検索キーワード広告プロフェッショナル養成講座(引用)であれば、Web集客の「目的」は資料請求とサービス購入といった「利用者のアクション」です。

ポイント2. ターゲットを決める

目的を明確にしたあとは、ターゲットを定めましょう。企業によっては、ターゲット像が決められたあとに商品制作やサービス制作に取り掛かることも少なくないといえます。目的を起こしてほしいターゲットの年齢層・性別・職業・ライフスタイルなど、具体的に設定することが大切です。
ターゲット像がぶれていたり、定まっていなかったりすると、効果的なWeb集客を行うことができません。ターゲット像をより具体的に設定することで、残りのポイントもクリアしやすくなります。
弊社の「検索キーワード広告プロフェッショナル養成講座」を例にあげて紹介します。
目的は「資料請求・サービス購入といったアクション」であり、ターゲットは「検索キーワード広告(リスティング広告)を学びたい方」です。さらにいえば下記のようなターゲットが想定できます。
・経営者もしくは自営業を行っている方
・リスティング広告に悩みをもっている方
・リスティング広告の導入を検討している方
・リスティング広告について学びたい方
ここから、性別・年齢といった具体的な設定を掘り下げて決めていくとよいです。

ポイント3. ターゲットにあわせた集客方法を考える

目的とターゲットを明確にしたあと、ようやく集客方法について検討していきます。前述してきたとおり、集客を行うための手段はさまざまです。たくさんの手段のなかから、適した手段を選択する必要があります。そこで、適した手段を選択するために下記のように、ひとつずつ適した集客方法であるかをチェックしていきましょう。
1、「ターゲット」は検索するか、検索しないか
ポイント2で設定したターゲットは、検索エンジンを利用するかしないかを考えましょう。もし検索しないと考えられる場合、検索エンジンを利用したSEOなどでは効果はでにくいと判断できます。従って、行うべき集客方法から検索エンジンを除外します。
2、「ターゲット」はSNSを利用するか、利用しないか
ターゲットがSNSを利用する年齢層であった場合は、Twitter・Instagram・LINE・Facebookのうちどれを利用するかを考えます。たとえば、ターゲットが20代後半の女性であった場合、Twitter・Instagram・LINEの利用率が高いと判断できます。さらに、「目的」の対象となる商品やサービスは映えるか、映えないかを考えましょう。
映える場合は、視覚的情報が重視されるInstagramを利用するとよいと判断できます。商品の特徴を活かした、20代後半女性が好むオシャレな画像とともに掲載するとより効果的です。
このように、「ターゲット」「目的」と「集客手段の特徴」をひとつずつ照らし合わせ、なにが適しているかを検討していきましょう。たとえ有料広告を活用したとしても、Facebookの利用率が低いターゲットにFacebook広告は不適切であり、正しい効果が期待できません。先に解説した「Web集客の方法」をすべて確認していくとよいです。
弊社の「検索キーワード広告プロフェッショナル養成講座」を例にあげて紹介します。
・目的は、資料請求・サービス購入といったアクション
・ターゲットは、検索キーワード広告(リスティング広告)を学びたい方
目的とターゲットから、検索エンジンの利用率が高いことが予想できます。従って、「検索エンジンを使用した集客方法」が最適だと判断できます。
「目的」「ターゲット」を明確にしたからこそ、効果的な集客方法を導き出すことが可能となります。

ポイント4. 自社の強み(USP)を考える

「目的」「ターゲット」から最適な集客方法を選択することができました。しかし、ただ集客方法を実践するだけでは不十分です。ただ闇雲にSNS上で商品の宣伝を行ったとしても、ただの発信であり効果的な集客にはつながりません。そこで重要となるのが、自社の強みや特徴を活かすことです。
ターゲットにアクションを起こさせるには、きっかけとなる「何か」が必要です。ターゲットの目に商品がとまったとき、自社サイトへ誘導する「魅力的な文章」が該当します。PRとなる要素をターゲットの興味をひく文章に起こすこと、または、ターゲットの悩みを解消するようなメリットを文章に起こすこと。それらがターゲットのアクションを引き起こすことにつながります。
自社の強みを活かした文章を作成できれば、他社にはないオリジナリティがでて、ターゲットのアクションをより引き出すことができます。自社の強みを活かし、ターゲットにメリットをもたらす情報を発信していきましょう。
弊社の「検索キーワード広告プロフェッショナル養成講座」を例にあげて紹介します。
・目的は、資料請求・サービス購入といったアクション
・ターゲットは、検索キーワード広告(リスティング広告)を学びたい方
・集客方法は、検索エンジンを利用した方法
そして弊社の養成講座の強みは、「初心者でもわかりやすい丁寧な講座内容」「体系的にリスティング広告を学べること」「充実したフィードバック体制」「充実したサポート内容」です。加えて、ターゲットが得られるメリットを「リスティング広告を学べること」として作成した文章(広告文)が下図になります。

Web集客を行う手段はさまざまではあるものの、いずれもターゲットへ情報を発信する必要があります。自社の強みを活かした、訴求力のある文章(広告文)を作成しましょう。
もし社内に文章を書くのが好きなスタッフや、文章作成を得意とするスタッフがいる場合、文章の作成を依頼してみるのもよいといえます。また、日頃からSNSを利用しているスタッフがいれば、SNSの機能やトレンドについて聞いてみることもおすすめです。
企業をはじめとする組織でWeb 集客を実行する場合、スタッフの特技や趣味を活かすこともよい手段のひとつです。

ポイント5. デザイン思考ではなくマーケティング思考でつくる

ポイント1から4でWeb集客の方法を決定しました。しかし、それだけでは「目的」を達成するには弱いです。なぜなら、検索エンジン・SNS・広告それぞれの方法でターゲットを自社サイトへ導いたとしても、自社サイトに魅力がなければ「流入」で終わってしまうからです。
従って、ターゲットに商品の購入やサービスの利用といったアクションを起こさせる魅力を、自社サイトに用意する必要があります。ここで重要なのは、魅力とはデザインの良さではないということです。オシャレ・見栄えの良いデザインは、必ずしもアクションを起こさせる効果があるとは限りません。デザイン思考ではなく、あくまでマーケティング思考での魅力を用意しましょう。
マーケティング思考での魅力を検討するにあたり、次の2つを意識することをおすすめします。
1、 自社の商品やサービスの訴求ポイントをわかりやすく記載する
「ポイント4、自社の強みを活かす」にもいえることですが、ありふれた商品説明文では商品・サービスは売れません。他社製品との違いや自社製品の強みを知ってもらうことで、ターゲットからのアクションが期待できます。
サイトを訪れたターゲットに「自社の商品やサービスの強み」を理解してもらうために、画像や動画、表やグラフなどを用いて、魅力を十分に伝えるようにしましょう。
2、 ユーザーファーストを満たしたコンテンツの作成
ユーザーファーストとは、お客様の満足度を優先した考え方のことです。本当にお客様の役に立つのか、お客様のニーズに応えているのか、お客様が使いやすいか、理解しやすいか、といったお客様に寄り添った考え方ともいいます。
ユーザーファーストを意識したサイトを作成し、ターゲットがストレスなく閲覧できるような工夫を凝らすとよいです。続いて、サイトに活用できる具体的なユーザーファーストを紹介します。
・見やすい文字サイズ
・文章や画像を見やすい位置に配置する
・コンテンツや情報が整理されていてわかりやすい
・ユーザーのもつ悩みの解決方法が提示されている
・ユーザーがほしい情報に最短でたどり着くことができる
見やすいサイトは、商品やサービスをよりよく見せることができるため、ターゲットのアクションを引き起こすことが期待できます。また、ユーザーファーストを満たしたサイトは、何度も自社サイトに訪れるファンを作り出す可能性があるだけでなく、SEOに影響するGoogleの検索エンジンからの評価も高くなるというメリットもあわせもちます。

ポイント6. 集客したあとの仕組みも考える

Web集客は自社の商品やサービスを、ターゲットの目にたった一度入れただけで終わるものではありません。場合によっては目的を達成するために、自社の商品をターゲットの目に何度も入れる必要があることも考えられます。
「気になる商品がある」と思ったターゲットへ、さらに商品の良さを訴求することで、「以前も気になっていた商品だから、商品の詳細やレビューを調べてみようか」「やはり良さそうな商品だから購入してみようか」といったアクションへとつなげられます。
Web集客では集客方法を検討するだけでなく、サイトの改善やメールマガジンといった工夫を凝らす必要があります。集客したターゲットを顧客化することを考えると、ビジネスの仕組み全体を見る広い視点が重要です。

ポイント7. 情報発信・更新を継続しておこなう

ターゲットへコンスタントに情報を発信するようにしましょう。上述したメールマガジンの目的と重複している一面もありますが、自社サイトやSNSでの情報発信・更新は非常に重要な役割を担っています。
どのような業界であっても、新しい商品・サービスは続々とうまれます。新しい商品やサービスに対して、情報発信や更新を行わない企業の商品は、よほどのブランドでなければ勝つことはできません。「よく広告を目にする新しい商品・サービス」か「情報が更新されないまま、なんの変化もアクションもない商品」のどちらがターゲットの心を掴みやすいかを考えると、答えは明白です。
従って、Web集客と平行して自社サイトやSNSの更新を行うことは必須です。いくらWeb集客やメールマガジンの配信などに力を入れたとしても、その先でたどり着く自社サイトやSNSがなんの代わり映えもなければ、ただの徒労で終わってしまいます。
また、自社サイトの更新を定期的に行うことで得られるメリットとして、下記のような点もあげられます。
・サイト(自社の商品)を覚えてもらい固定ファンを増やす
・サイト(自社の商品)を覚えてもらい見込み客へのアクションを促す
・(SEOの観点)検索結果の順位表示アップの可能性を上げる
さらに、サイトは更新を行わないままでいると、PV数がゆるやかに減少する傾向にあるといわれています。常にターゲットの意識のなかにあるように、サイトの更新はこまめに行いましょう。
とはいえ、コンスタントな情報の発信や更新は簡単なものではありません。情報の発信を継続的に行うことで「ネタ切れ」という問題が浮上してきます。その場合は、ターゲット像を再度洗い出すことや、既存顧客へのヒアリングがおすすめです。Yahoo!知恵袋(引用)などを活用し、ターゲットのリアルな声を参考にするのもよいです。
情報発信・更新によるメリットを受けるためには、ターゲットの理解に努めましょう。

ポイント8. 効果検証をすること

Web集客において重要なポイントを紹介してきましたが、ひとつの区切りごとに必ず効果検証を行うようにしましょう。Web集客に限らず、物事を成功させるためには、選択して実行してきたプロセスが目的にどのような影響を与えたかを確認することが重要です。
慎重に検討して行った対策だったとしても、正しい選択であるとは限りません。ターゲットの動きや、目的の達成率、実行した対策がもたらした結果をしっかりと把握しましょう。
自社サイトの効果検証には、グーグルアナリティクス(Google Analytics)(引用)の活用をおすすめします。グーグルアナリティクスは、Googleが提供している無料アクセス解析ツールです。グーグルアナリティクスを活用することで下記のような内容がわかります。
・どこからアクセスされたのか(流入元)
・よく見られているページはなにか
・リアルタイムの利用状況
・自社サイトでのユーザーの動き
これらの情報から、実行した集客方法の結果を確認できます。「効果検証を行い、結果を反映した改善を行い、再び効果検証を行う」。この一連の流れを繰り返し行うことで、「成果が得られるWeb集客」を自社でも達成できます。

Web集客は【ターゲット】の明確化が大切

Web集客と一言でいっても、行うべきこと・考えるべきことがたくさんあります。集客方法だけでなく、集客したあとの自社サイトの改善やメールマガジンなどを活用したアクションの促しも必要です。
また、効果を得られるWeb集客を行うための基本は「ターゲットを明確にすること」を忘れないようにしましょう。紹介したWeb集客で成功する8つのポイントも、すべてターゲットを明確にすることで実行することができます。
Web集客を成功させてビジネスを成長させたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。

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