MEO対策で自分で上位表示する方法を全て解説
MEO対策に対する知識の復習
MEO対策を自分で行ううえで、正しい知識を身につけることは大切です。間違ったMEO対策をしてしまうと期待した効果が得られず、時間と苦労を浪費してしまうだけで終わってしまいます。
まずはMEO対策に対する基本的な知識を学びましょう。MEO対策の知識は万全だという方は、これから紹介する知識を復習としてご活用いただければとおもいます。
MEO対策とは
「MEO」とは、Map Engine Optimizationの略でGoogle Mapを対象とした「マップエンジン最適化」のことです。MEOは、「ローカルSEO」とよばれることもあります。MEO対策の目的は、マップエンジンでの検索結果の上位に自店舗を表示させ、集客数を増やすことです。
マップエンジンで、「地名」「業種(店舗ジャンルやサービス内容など)」といったキーワードの組み合わせで検索をした際、当該エリアにある店舗が、マッピングされた地図とともに検索結果として表示されます。たとえば、「銀座(地名)」「ホワイトニング(業種)」のキーワードで検索すると下図のように表示されることでしょう。
一般的に、検索エンジンを利用した検索結果(自然検索)の上部に表示されます。自然検索はSEO対策の対象となる箇所ですが、それよりも上部に位置することもあり、よりユーザーの目に入りやすいといえるでしょう。
ルールによって決定される検索順位の上位3位以内に入ると、上図のように「ローカルパック」とよばれるリスト内に店舗情報が表示されます。言い換えればMEO対策は、ローカルパックに表示されることを目指すといえるでしょう。
また、ローカルパックには住所だけでなく、電話番号・営業時間、さらには口コミといった概要情報が細かく表示されます。飲食店などでは画像も併せて表示させることができるため、店舗系ビジネスを展開している場合は非常におすすめの集客方法です。
ちなみに、MEOとローカルSEOの呼び方に悩む方は少なくありませんが、基本的に同じ意味だと認識してよいでしょう。一説によると、ローカルSEOは海外での一般的な名称であり、MEOは日本の造語だといわれています。
混同しやすいMEO対策とSEO対策の違い
MEO対策とSEO対策は混同されやすいものの、対策内容や目的が異なります。MEO対策は店舗を展開する方などが来店客を獲得することを目的としており、SEO対策はウェブサイトの流入数を増やすことで認知度アップや、ユーザーからの商品購入・資料請求を目的として行うものです。
エリア集客が重要なビジネスであれば、MEO対策とSEO対策の両方を行うとよいでしょう。たとえば「銀座 ホワイトニング」というキーワードで、MEOの地図情報で上位表示、SEOのウェブサイト検索結果でも上位表示が実現できれば、2つの集客経路が確保できユーザーの目にとまる確率も高まると考えられます。
MEO対策とSEO対策の具体的な違いは以下のとおりです。
MEO対策の目的は「実際の来店」、SEO対策の目的は「ウェブサイトへの訪問」を目的としていると認識し、自身のビジネスに適した対策に取り組みましょう。
MEO対策を行うメリット
MEO対策を適切に行うことで、自然検索よりもユーザーの目に入りやすい上部に店舗情報を表示させることができます。多くのユーザーの目に入れば、そのぶん来客率アップが期待できるでしょう。
しかし、MEO対策を行うメリットはこれだけではありません。無料で対策を行うだけでなく、外注をしても比較的安価な価格帯であるMEO対策を行うメリットを3つ紹介します。
1. 来店見込みのあるユーザーに訴求できる
店舗や周辺施設を検索するユーザーは、明確な目的をもっているケースが大半です。そのため、ユーザーがアクションを起す可能性は高いといえます。
さらに、マップエンジンでは、地図だけでなく店舗までの経路や営業時間などの詳細を同時に確認することが可能です。サイトで店舗情報を検索し直す手間が発生しません。サイトで検索するよりも動線が短くなることで、来店や問い合わせの増加が期待できるでしょう。
言い換えれば、店舗情報が充実していれば、検索結果として表示された際にユーザーのアクションをさらに後押しできるといえます。
スムーズにユーザーアクションへと繋げられるのはMEOの大きな特徴です。
2 . 口コミによって集客力を上げることができる
飲食店の予約や商品を購入する際、いくつかの項目を確認することでしょう。製品情報や価格をはじめとした項目だけでなく、口コミを参考にする人が多い傾向にあります。では一体、どれだけの方が口コミを参考にしているのでしょうか。下記は「ネット上の口コミ情報を参考にしますか?」というアンケート結果です。
参照:マイボイスコム株式会社による「ネット上の口コミ情報に関するアンケート 2020年3月
2020年3月に行われたアンケート調査では、口コミ情報を「かなり参考にする」と答えた方の割合は7.3%、「まあ参考にする」と答えた方の割合は48.4%を占めています。半数を超える方が、口コミをひとつの指標としているということです。従って、店舗情報とあわせて口コミが確認できるマップエンジンは、集客に直接的な影響を与えるといえるでしょう。
また、よい口コミは来店したことのないユーザーを安心させる要素にもなります。口コミは新規顧客の獲得へと繋げ、新規顧客によって投稿された口コミで、また新たな集客に繋げることが可能です。ひとつの良い口コミが集客を加速するといえるでしょう。
3 . SEO対策と比較すると成果がでやすい
MEO対策では、地名と業種によって検索ユーザーや検索意図が絞られています。そのため、SEO対策と比較して競合が少ないといえるでしょう。
また、MEOでは上位表示の枠はローカルパックの3つだけです。一方でSEOでは上位表示といわれる1ページ目の表示件数が10件を超えることもあります。つまり、上位表示内での競合も少なく、店舗情報がクリックされる可能性も格段に高いといえるでしょう。
さらに、MEO対策は3ヶ月程度で施策の効果がでるといわれています。一方、SEO対策では年単位かかるといわれているため、施策の見直しもスムーズに行えることでしょう。
MEO対策における3つの指標
マップエンジンの検索結果として表示される順位は、Googleの順位決定ルール(アルゴリズム)によって決められます。SEOと同じようにアルゴリズムの詳細は公表されていません。しかし、「関連性」「距離」「知名度」の3つの大きな評価基準によって決定されているといわれています。
従って、「関連性」「距離」「知名度」の3つ指標について知識を深めることは、効果的なMEO対策の実行へと繋がるといえるでしょう。
指標1 . ユーザーの検索したキーワードとの「関連性」
ユーザーが検索したキーワードと登録されている自店舗情報が一致することで、検索結果に自店舗が表示されます。つまり、ユーザーが検索したキーワードの予測と、自店舗情報の充実が重要であるといえるでしょう。
具体例をあげると、ユーザーが「銀座 ランチ」で検索した場合、検索結果では銀座エリアでランチ情報を掲載している店舗が表示されます。自店舗情報にランチの情報がなければ表示されることはありません。自店舗情報をより充実させることで、集客チャンスを掴むことができるでしょう。
指標2 . ユーザーとの「距離」
検索結果はユーザーのいる場所で大きく変動します。ユーザーの近くにある良い評価の店舗が上位に表示されるシステムです。ユーザーが来店しやすい店舗情報が上位に表示されると考えてよいでしょう。
とはいえ、ユーザーから近い店舗が必ずしも上位表示されるわけではありません。「ユーザーとの距離が近いものの、店舗情報が不足しており評判がよくない店舗」と「ユーザーとの距離は少しあるものの、店舗情報が充実しており評判がよい店舗」であれば、後者が上位表示されます。
従って、ユーザーとの距離という指標は、自店舗情報の充実や口コミでカバーできるといえます。距離以外の指標を、検索結果の上位に表示されるように工夫しましょう。
指標3 . ユーザーからの「認知度」
自店舗情報がSNSやネット上でどれだけ取り上げられているか。さらには、口コミの多さなどが「認知度」に影響を与えます。多くのユーザーが注目をしている認知度の高い店舗は、検索結果の上位表示がされやすくなるといえるでしょう。
ただし、認知度が高いということは全国的に有名であるというわけではありません。地元で評判の高い店舗も、認知度が高いと判断され上位表示されやすくなります。これが「MEOは地域密着型の集客法である」といわれる理由です。
MEO対策の具体的なやり方とコツを解説
MEO対策の具体的な手順を解説します。同時に、前述したMEO対策における3つの指標から導き出したチェックしたいコツもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。適切な手順・対策を行うことで、少しずつではありますが検索結果の上位表示に近づくことができるでしょう。
とくに、手順の7から10に該当する内容は定期的に行うとよいです。検索結果の上位表示だけでなく、集客数の増加や競合会社との差をつけることが期待できます。
1 . Googleビジネスプロフィール(旧名Googleマイビジネス)に登録する
「Googleビジネスプロフィール」とは、自店舗情報を登録し、Google検索やGoogleマップに店舗情報を表示させることができる無料ツールのことです。Googleビジネスプロフィールへの登録を行うことが、知名度や集客率アップへの第一歩といえます。
Googleビジネスプロフィールに未登録の方は、以下の記事を参考に登録しましょう。また、Googleビジネスプロフィールは旧名を「Googleマイビジネス」といいます。2021年11月に名称が変更されたため、旧表記のサイトも多いです。
リンク:「Googleマイビジネスの使い方!登録方法や注意点まで必要な情報を全て解説」
Googleマイビジネスには、店舗住宅や非店舗型ビジネスも登録可能です。しかし、一般的に非店舗型は来客のある店舗よりも、検索結果の順位表示が下位となる傾向にあるといわれています。こまめな更新や最新情報の発信をすることで、順位を上げることができるでしょう。
引用:Googleビジネスプロフィール
すでに自身の店舗が地点登録されていないかを確認する
自身の店舗情報がすでに登録されているケースも少なくありません。なぜなら店舗情報は、Googleがウェブサイトの情報から自動登録をしたり、第三者が登録をしたりすることが可能だからです。Googleビジネスプロフィールに登録する場合は、地点登録がされていないかをあらかじめ確認しておきましょう。
もし、すでに地点登録がされているにも関わらずGoogleビジネスプロフィールの登録を行ってしまうと、店舗情報の重複としてうまく表示されない恐れがあります。地点登録がされているかは以下の手順で確認できます。
- Googleマップで「店舗名」「地名」を入力して検索する
- Googleマップに地点を示す「赤ピン」が表示されているかを確認
赤ピンが表示されている場合は、すでに地点登録がされている可能性が高いです。店舗情報内の「このビジネスのオーナーですか?」からオーナー権限を取得しましょう。オーナー権限を取得すれば、店舗情報の変更などが可能になります。別の方がオーナー登録をしていても、3日ほど経てばオーナー権限を取得できるため安心してください。
2 . Googleビジネスプロフィールのオーナー確認を行う
Googleビジネスプロフィールで基本的情報の登録を進めていくと、最後に「オーナー確認」の手続きが表示されます。オーナーの登録手続きだと認識するとよいでしょう。オーナー確認を完了させることで店舗情報の更新や口コミの管理などが可能になります。
オーナー確認は、ハガキ・電話・メール・SMSのいずれかを選択して通知されたコードを入力する必要があります。少し手間はかかりますが、検索結果の表示順位を上げることが期待できるため、オーナー確認はできる限り行いましょう。
Googleビジネスプロフィールでオーナー確認をする方法やメリットの詳細は以下で解説しています。
リンク:「Googleマイビジネスのオーナー確認が重要!方法ややるべき理由を徹底解説」
3 . 検索キーワードを選定して設定する
「検索キーワード」とは、ユーザーが検索する際に入力する語句のことです。たとえば、渋谷駅周辺にあるワインがおいしいお店を探したい場合は、「渋谷(地名)ワイン(ジャンル)」などといった語句で検索することでしょう。このような「渋谷 ワイン」が検索キーワードに該当します。
検索キーワードは重要な役割を担っています。なぜなら、不適切なキーワードを選定してしまった場合、検索結果に表示されない、もしくはほかの検索結果に埋もれてしまってユーザーの目に入らない可能性があるからです。
MEO対策では、ユーザーに自社や自店舗を見つけてもらう必要があるため、ユーザーの目に入りやすいキーワードを選ぶ必要があります。
適切なカテゴリで登録する
「カテゴリ」ではメインカテゴリをひとつ、サブカテゴリを9つまで設定することが可能です。カテゴリは検索結果に大きな影響を与えるため、十分に検討する必要があります。適切なカテゴリで登録することで、ユーザーニーズに適した検索結果で自店舗情報が表示されることでしょう。
4 . ビジネス情報を充実させる
MEO対策を行いたい場合は、Googleビジネスプロフィールの自店舗情報入力率100%を目指しましょう。「リスティングの完成」という項目では、自店舗情報の入力率が確認できます。ビジネス情報を充実させることで、MEOの3つの指標のうち「関連性」へ大きく影響を与えることが可能です。
Googleビジネスプロフィールに登録した自店舗情報をより充実させていくことは大切ですが、無理に入力する必要はありません。嘘の情報がないように正しい情報の範囲内で充実させるようにしましょう。
写真の掲載を増やす
情報は文字だけではありません。「店舗の雰囲気がわかる写真」や「商品・料理の写真」を設定することも有効的な手段のひとつです。文字ではわかりにくい情報が、写真で補えることもあります。写真一枚がユーザーに与える情報は多く、来客効果も高いためおすすめです。
インドアビュー(屋内版ストリートビュー)を活用する
「インドアビュー」とは、自店舗をパノラマで360度見渡すことができるサービスのことです。屋内版ストリートビューと呼ばれることもありますが、店舗内の画像であるためインドアビューと呼称されることも。
店内の様子がその場にいるかのように見渡せるため、店舗の雰囲気をよりリアルに感じることができます。店舗を訪れたことのない方の不安感を減らし、新規顧客の来店が期待できるといえるでしょう。
撮影を専門業者に依頼することもできますが、スマートフォンのアプリ「Googleストリートビュー」を活用することで360度の写真を自分で撮影することが可能です。ただし、人物の顔や個人情報などが写り込まないように配慮する必要があります。
引用:Googleストリートビュー
5 . NAP情報を統一させる
「NAP情報」とは、「Name(名前)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の頭文字をとった造語です。自身で運営しているサイトや、自社の情報が掲載されているサイトのNAP情報をすべて一致させましょう。
下図は、NAP情報が一致している例とNAP情報が一致していない例です。
↑Googleマイビジネスの表記をGoogleビジネスプロフィールに変更の必要があります
ほかにも、会社名での表記が「株式会社」と「(株)」が混在しているケースも多いようです。このように、NAP情報がGoogleビジネスプロフィールと他のサイトで一致していない箇所があった場合、同一の店舗だとマップエンジンが認識しません。
MEOの3つの指標のうちの「認知度」に大きな影響を与える口コミをもらったとしても、それぞれが別店舗への口コミとして扱われてしまうため検索結果の順位表示に正しい影響を与えられないといえるでしょう。
店舗情報サイトのNAP情報も確認する
自身で運営するサイトと、GoogleビジネスプロフィールのNAP情報に注意する人は比較的多いです。しかしそれだけでは足りません。たとえば食べログのような業種別店舗情報サイトのNAP情報とも一致させる必要があります。
業種別店舗情報サイトでの口コミを活かすためにも、自身のサイト以外のNAP情報の確認をおすすめします。
6 . 自身のサイトとGoogleビジネスプロフィールを関連付ける
自身のサイトとGoogleビジネスプロフィールのNAP情報を一致させたあとは、それぞれを関連付けましょう。関連付けることにより、自身のサイトの流入数がGoogleビジネスプロフィールに影響を与えることが期待できます。アクセス数が増加することは、検索結果で上位表示される可能性が高くなるといえるでしょう。
自身のサイトとGoogleビジネスプロフィールの登録情報を一致させる方法は2つあります。
1、 Googleビジネスプロフィールに自社サイトを登録する方法
Googleビジネスプロフィールの「情報」内の「ウェブサイト」の項目に自身のサイトのURLを入力します。URLを入力するだけで関連付けることが可能です。
2、自社サイトにGoogleビジネスプロフィールの情報を挿入する方法
自身のサイトの会社概要や店舗情報などに、「Googleマップの共有リンク」と「Googleビジネスプロフィールの地図情報」を掲載することで、マップ表示に反映されます。反映できれば、関連付けの完了です。
7 . 口コミの数を増やしてレビューを上げる
MEO対策の3つの指標のうち「認知度」に大きな影響を与えるのが口コミです。口コミの投稿数が多く、評価の高い店舗であればあるほど検索結果の上位に表示されやすくなるでしょう。また、口コミは、エキテン・食べログ・トリップバイザーをはじめとするさまざまなサイトの口コミとも連携しています。他サイトの口コミに対しても増やす工夫をするとよいでしょう。
とはいえ、口コミはお客様に投稿していただくものです。店舗側は呼びかけやお願いをすることしかできません。迷惑に思われない程度に声をかけましょう。たとえば、以下のような手段がおすすめです。
ただし、注意すべきはGoogleのポリシーに反する方法でお願いしないようにすることです。口コミを投稿する見返りとして、なんらかの特典やサービスを提供することはGoogleのポリシーに違反します。違反していた場合は、検索結果の順位が下がるといったペナルティが課せられる恐れも。
口コミに関しては、以下のGoogleのガイドラインを確認してペナルティの対象とならないように注意しましょう。
引用:Googleユーザーにクチコミを投稿してもらう
Googleビジネスプロフィールでは登録情報を充実させることはできますが、オリジナル項目の作成で競合との差別化を図ることができません。しかし、お客様の口コミは競合には真似ができない自社だけのものです。競合との差別化が図れるポイントであるともいえます。そういった観点からも、口コミは大切にするとよいでしょう。
ポップなどで口コミ例を提示しておく
口コミのなかには、来客に繋がることが期待できる口コミも存在します。「メニュー名」となにが良かったかという「具体的な感想」が記載された口コミは、来店見込みのあるユーザーへのアプローチになると考えられるでしょう。
そのため、テーブルのポップなどで口コミの例文を記載することをおすすめします。「お気に入りのメニュー名や感想をおまちしております」といったコメントとともに掲示することで、質の高い口コミが期待できるかもしれません。気軽に口コミの投稿できるように、QRコードを印字してダイレクトアクセスできるようにするといった工夫を行うとよいでしょう。
8 . 自身のサイトのSEO対策も進めていく
MEO対策の3つの指標のうちの「知名度」は、マップエンジンでの口コミの数以外にも、自店舗の情報が掲載されているサイトへの流入数の影響も受けます。つまり、店舗情報サイトなどの流入数や口コミも検索結果の順位表示に反映されるということです。しかし店舗情報サイトは他者によって運営されているサイトであるため、自分で流入数を増やす工夫を凝らすことができません。
従って、自分でアクションを起こすことのできる自身のサイトで、できる限りの流入数を増加させる対策を行う必要があるといえます。自身のサイトの流入数を増やす対策はSEO対策に該当するため、出来得る限りSEO対策を行うとよいでしょう。
とはいえ、SEO対策はMEO対策と比較し、方法や費やす時間は多いです。無理をしない程度に、少しずつSEO対策を進めていくことをおすすめします。
9 . 投稿機能を活用して最新情報を発信する
Googleビジネスプロフィールの機能のひとつに「投稿機能」があります。期間限定商品・キャンペーン・新商品といった、最新情報を投稿する場合に最適な機能です。新しい情報を定期的に更新すると検索結果の上位に表示されやすくなるシステムであるため、投稿機能はMEO対策と自店舗の宣伝を兼ねるといえます。
以下のような投稿ができるとよいでしょう。
着目すべきポイントがいくつかあるため、参考にしてください。
1、 ユーザーの目を引き付ける写真が使用されている
料理全体が写っており、明るく見やすい写真が使用されています。また、ユーザーの興味を引く構図になっているともいえるでしょう。
2、 見出しと広告文によって自然な流れでユーザーの行動を促している
「母の日」「お母さんに贅沢なひとととき」といった言葉は、期間限定であることを指しており、母の日までに行動を起こそうという気持ちを抱かせることでしょう。
3、投稿内容は簡潔で必要な情報だけが含まれている
「$20」は価格を、「母の日スペシャルブランチコース」ではメニュー名を、「当店自慢のビーカンナッツフレンチトースト」でメニュー内容をユーザーに伝えることができています。
4、最後に行動を促す明確なフレーズがある
「ぜひ早めにご予約ください!」というフレーズでユーザーの行動を後押ししています。
※引用先の内容が変わっているためリンクを記載しておりません。
10 . SNSなどからサイテーションを集める
「サイテーション」とは、自店舗のリンクがない別コンテンツによって自店舗の情報が言及されている状態を指します。自店舗の情報とは、会社名・住所・電話番号といった情報です。
MEO対策にサイテーションが効果的であると明言されたことはありませんが、MEOの3つの指標のうち「認知度」に関わるとして重視される傾向にあります。
SNSなど拡散力の高いツールで、営利目的ではない自店舗の感想をアップしてもらえることはよい宣伝になることが期待できます。サイテーションを得るための方法や注意点は、以下の記事を参考にしてはいかがでしょうか。
リンク:「サイテーションの意味とSEO・MEOへの効果は?事例と低昨報を徹底解説」
11 . 口コミやSNSにこまめに返信する
口コミに対して積極的に返信をすることで、ユーザーのロイヤリティ(自店舗への愛着度)を高めることが期待できます。さらに、口コミに個別で対応することで、来店の見込みのあるユーザーに好印象を抱いてもらうきっかけにもなることでしょう。問い合わせがしやすい、丁寧な接客をしてくれそう、といった印象をもってもらえるとベストです。
また、口コミは接客やサービスの改善にも繋がります。悪い口コミの内容は自店舗で共有し改善することで、さらに質のよいサービスが提供できることでしょう。悪い口コミに言い訳をするなどで、ユーザーを不快な思いにさせることがないように注意が必要です。
口コミへの返信は、できる限りオーナー自らが行い顧客とコミュニケーションを図ることがおすすめです。返信は2営業日を目安に、できる限り遅くならないようにするとよいでしょう。
12 . 最新かつ正確な情報へ更新していく
登録している情報は、常に最新で正確なものであることを心がけ、こまめに更新していくことが大切です。自店舗情報はひとつでも間違っているとユーザーを混乱させてしまう恐れがあります。前述したNAP情報以外にも、マップエンジン上と自身のサイトでの情報を一致させる必要があるといえるでしょう。とくに営業時間や定休日が変わった場合は速やかに変更し、情報を正しいものへと更新するようにします。
情報を更新する際は、入力ミスがないか、最新の正しい情報であるかを十分に確認しましょう。
MEO対策で上位表示させるための注意点
MEO対策の具体的な手順と、手順ごとのコツを紹介しました。続いては、検索結果の上位に自店舗を表示させるうえで注意したいポイントを解説します。
Googleのガイドラインに従ってMEO対策を行う
Googleビジネスプロフィールには、ガイドラインがあります。Googleビジネスプロフィールを利用する事業オーナーに向けて発信されたものです。ガイドラインでは、各項目の説明・禁止事項・注意点が記載されています。Googleビジネスプロフィールのルールともいえるため、目を通すようにしましょう。
また、記載してある項目を抜けなく行うことはMEO対策にも繋がります。一方で、禁止事項に該当する行為をしてしまうとペナルティの対象です。ペナルティを課されないためにも十分に確認する必要があるといえるでしょう。以下のリンクよりガイドラインを確認することができます。
引用:Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン
口コミの管理はきちんと行う
ユーザーへ与える影響が大きい口コミは、良い方向にも悪い方向にも影響を及ぼします。ネガティブな口コミやクレームは集客に悪影響を及ぼしますが、良い口コミ以外を削除するのは信用問題に関わるといえるでしょう。
とはいえ、なかには「悪質な口コミ」が投稿されるケースもあるようです。明らかに不自然な口コミなどは放置せず、適切な対応を行う必要があります。同様に、良い評価を依頼して投稿する「やらせ投稿」も厳禁です。
Google側に不自然な口コミが多いと判断された場合、ペナルティが課せられて検索順位が落ちてしまうことや、検索結果に表示されなくなる可能性も考えられます。口コミへの返信やサービスの質の確認といった観点からだけでなく、ペナルティや悪影響を避けるためにも、口コミの確認や管理はこまめに行うようにしましょう。
まとめ
MEO対策は集客率アップに効果的な手段のひとつです。MEO対策は比較的取り組みやすいといわれていますが、Googleの定めるルール(ガイドライン)に沿って行う必要があります。Googleのガイドラインはユーザーの利便性を向上させるために定期的に更新されるため、こまめにチェックするとよいでしょう。
とはいえ、時間的な問題などによって自分でMEO対策を行うのが難しいという方も少なくないと考えられます。その場合は、MEO対策だけでなくウェブサイトやSNSでも自店舗の魅力が発信できる集客ツール「検索ドーン」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。近年、大半の方が利用していると考えられるSNSとも連携している最新ツールです。
「より多くの方に自店舗を知ってもらい来店へと繋げる」「他者より一歩先をゆく」MEO対策を行ってみてはいかがでしょうか。