ホームページから集客するには?方法やポイントを解説
ホームページは顧客との接点をもつ窓口の役割だけでなく、自社や商品・サービスを知ってもらうことができる存在でもあります。
総務省による「令和2年通信利用動向調査(企業編)」では、中小企業の9割が自社のホームページを開設しているという結果がでています。ホームページはそれほど重要なものであると考えられていることがわかるでしょう。
とはいえ、すべてが集客に強いホームページではありません。今回、集客に強いホームページを作るコツや方法を解説します。あわせて、無料・有料の役立つツールも紹介しますのでぜひ参考にしてください。
【集客のコツ】ホームページの方向性を確定させる
第一に、万人受けするホームページは、結果として誰にも刺さらないホームページになることを念頭におきましょう。そのうえで知っていただきたいのは、ホームページでの集客を成功させるためのコツは、正しい分析と戦略ということです。
集客したいユーザー像や目的などを明確にして方向性を確定させることで、結果がだせる集客方法を選択することができます。まずはホームページの方向性を確定させるために、以下の3つを明確化させましょう。
ホームページの目的を設定する
ホームページを作成する目的を明確にしましょう。資料請求・商品購入などの目的を設定することで得られる効果は以下の2つです。
1. 必要な機能を洗い出すことが可能
資料請求を増やしたい場合は、資料請求フォームへと繋がるリンクを目立つ位置に設置することや、すぐにアクションを起こせるような追従バナーの設置が効率的だと考えられます。とにかく認知度を上げたい場合は、広告や外部メディアで自身のホームページを宣伝するとよいかもしれません。
このようにホームページの目的を明確にすることで、ホームページのレイアウトだけでなく、どのように目的を達成するかの方法を考えることができます。
とはいえ、ホームページに求める目標は多くなり過ぎてしまってはいけません。資料請求・商品購入・認知度アップなど、目的が多くなるほど、必要な機能が増えていきます。ひとつのホームページ内でさまざまな機能を詰め過ぎてしまうと、まとまりのないホームページとなってしまい、それぞれの機能の効果を十分に発揮させることができません。
従って、ホームページの目的は2つ程度に絞ることをおすすめします。
2. 行っている対策が成功しているかどうかの判断ができる
具体的な目的を設定することで、成功・達成の基準をつくることができます。ただ漠然と集客率を上げるという思いだけでは、現実的とはいえません。行った集客方法の成果を確認し、改善していくことが利益に繋がります。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、顧客となる人物像です。マーケティングで活用される要素のひとつであり、ターゲット像とは意味合いが異なります。ペルソナは下図のように、ターゲット像よりも細やかな部分まで想像・想定したものです。
ペルソナを設定することで、顧客の悩み・希望を具体的に考えることが可能です。従って、顧客に刺さるキャッチフレーズや使用例などが反映されたホームページが作成できます。また、効果的な宣伝方法を検討するための要素にもなると考えられるでしょう。
具体例を紹介します。たとえば上図のようなペルソナ(人物像)であれば、「海外事業部で働くことを目指しTOEICの勉強をしている、比較的土日に時間が確保できそうな男性」です。この人物像に刺さる商品は、「土日で効率的にTOEICの勉強ができる教材」であり、教材はスマートフォンを活用できればよいと想定できるでしょう。
「通勤時にスマホで学習できる」「平日のスマホ学習は土日で復習しよう」といったキャッチフレーズが適しているとも考えられます。まずは資料請求をしてもらうことを目的とし、資料請求へ続くリンクを適所に設置するとよいかもしれません。また、30歳男性の使用頻度が高いTwitterでの広告も有効的といえるでしょう。
このように、ペルソナを設定することでアプローチの方法が具体的にみえてきます。集客に強いホームページは、マーケティングのような戦略が必要です。
集客率を上げるためにかける予算や時間を確認する
ホームページの集客率を上げる手段はさまざまあります。無料で行える方法や費用がかかるものの即効性がある方法など、実に多彩です。従って、ホームページの集客率アップのためにどれくらいの費用や時間を充てるのかを明確にするとよいでしょう。
すぐにでも集客率を上げたい場合は数ヶ月のみ有料広告を出稿するなど、充てる費用や時間によって適した集客方法を選択できます。無理なく始められる集客方法から着手していきましょう。
ホームページの集客率を上げる方法
ホームページの方向性が定まって、ようやく集客率を上げる方法の実行に移ることができます。いくつか集客率を上げる方法を紹介しますが、重要なのはどの方法を採用するかという点です。ホームページの方向性を確定させた際に設定した「目的」や「ペルソナ(人物像)」に適した方法を選択する必要があります。
自身のホームページの存在をユーザーに知らせ、最適な方法で自身のホームページに誘導しましょう。
集客方法:SEO対策による流入数の増加
「SEO」とは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことです。SEO対策の目的は、検索エンジンでの検索結果の上位に自身のホームページを表示させ、流入数を増やすことにあります。検索エンジンでの検索結果の上位表示になるには、ユーザーにとって有用的であり使いやすいホームページであることが必要です。
検索結果の上位表示のホームページ流入数は、広告での流入数を上回ると考えられているため、導入することをおすすめします。すぐに集客に繋がるわけでありませんが、継続することで安定した集客を期待できるでしょう。SEO対策には時間を必要とするため、導入する場合はできるだけ早期に取り掛かるとよいといえます。
とはいえ、SEO対策として行えることは複数あるため、今回はユーザーの使いやすさ(ユーザビリティ)に着目していくつか紹介します。
ユーザーのタメになる魅力的なコンテンツを作成する
集客に強いホームページを作成するために、ユーザーを惹きつけるコンテンツを用意します。資料請求や商品購入をしたいと思ってもらう必要があるからです。他社と差別化されたものを開発する必要があるのと同じように、ホームページにもそういった工夫を凝らしましょう。
たとえば、設定したペルソナ(人物像)の生活を反映した具体的な商品の使用方法やタイミングの明示。ユーザーの悩みを解決するコンテンツ。これらを充実させることで、ユーザーの役に立つ魅力的なホームページとなります。
仕組みは割愛しますが、ユーザーの役に立つコンテンツ・ホームページだと検索エンジンに判断されることができれば、検索結果の上位に表示されることに繋がります。SEO対策の観点からしても、ユーザーが資料請求や商品購入といった行動を起す観点からしても、魅力的なコンテンツの作成は重要であるといえるでしょう。
「かゆいところに手が届く」コンテンツこそ、ユーザーに求められる魅力的なコンテンツとなります。
見やすく分かりやすいホームページやコンテンツを作成する
ユーザーが見やすく分かりやすいホームページとは、視覚的に優れたデザインを指すわけではありません。当然、若い女性向けのサービスを提供するホームページでは、オシャレでかわいいデザインが好まれることでしょう。しかし、ここでいう「ユーザーが見やすく分かりやすい」とはオシャレなデザインを指しません。
ユーザーが求めていることが一目でわかるデザインや、ユーザーが知りたいと思う箇所に参考となるリンクを設置するなど、操作性の高いデザインを作成するようにしましょう。場合によっては、架空の人物の会話などでユーザーが共感しやすいようなコンテンツもよいかもしれません。
「見やすく分かりやすい」「操作しやすい」「リンクなどは迷わない導線設計にする」といった点をクリアすることで、ユーザビリティに優れたホームページへと成長させることができます。
PCとスマートフォンの両方に対応させる
スマートフォンユーザーが世界中で増えたことにより、スマートフォンに対応したホームページが作成されるようになりました。Googleでは2021年より、スマートフォン向けのサイトを重要視すると公表しています。(モバイルファーストインデックス)
文字の大きさや画像の大きさなどをスマートフォンからでも見やすいデザインにしましょう。作成したコンテンツを、自身のスマートフォンで一度確認するのもよいかもしれません。
SSL化によってセキュリティを高めてユーザーを守る
ユーザーが安心して自身のホームページを閲覧できるように、セキュリティ面の配慮を行いましょう。ユーザーのセキュリティや個人情報を守るためにも、常時SSL化(インターネット通信暗号化)を行います。
ページの読み込みや画像表示の表示速度に気をつける
ユーザーが快適に閲覧できるウェブサイトは、ページの読み込みが速く画像の表示もスムーズである必要があります。自身のホームページの速度パフォーマンスをチェックし、ユーザーが快適に閲覧できる環境を整えましょう。
Googleが提供している無料の速度パフォーマンスチェックツールである「ページスピードインサイト」の活用をおすすめします。
ツール:ページスピードインサイト
【有料】専門業者にSEO対策を依頼する
前述した方法は自分で行えるSEO対策であり、インハウスSEOとも呼ばれています。費用はかかりませんが、時間と手間が必要不可欠です。一方で、アウトソースSEOと呼ばれる専門業者にSEO対策を依頼する方法があります。費用はかかるものの、時間や労力なくSEO対策を行うことが可能です。
自分で行うSEO対策も専門業者が行うSEO対策も、どちらもすぐに集客効果が得られるわけではないことを理解しておきましょう。
集客方法:【無料】SNSの投稿
SNSに公式アカウントを開設して、商品やサービスをアピールする方法があります。SNSの投稿を通して、自身のホームページへ誘導することが目的です。現在の日本で利用者が多いSNSは「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE」であるため、それらを利用するとよいでしょう。(2022年3月現在)
SNSでの投稿は拡散率が非常に高いため、無料で行える集客方法としては非常に有効的な方法といえます。しかし、同時に注意すべきポイントも。とくに注意すべき2つのポイントを紹介します。
SNSそれぞれのユーザー層を理解して運用する
SNSはユーザー層がそれぞれ異なります。SNSのユーザー層と、自分が取り扱う商品やサービスのターゲット層を一致させる必要があるといえるでしょう。また、ユーザー層に合わせた内容で投稿しなければ集客効果が期待できません。各SNSのユーザー層や特徴は下図の通りです。
たとえば、Instagramでは商品の見栄えをよくした、雰囲気のある写真が効果的です。しかし、Instagramで評判のよかった写真がTwitterでも評判がよいかといわれると、そうではありません。それぞれのユーザー層やSNSの特徴に適したスタイルにあわせて投稿しましょう。
公式サイトの運用は複数あればあるほど手間がかかるため、ユーザー層に適しているSNSだけを活用するのもおすすめです。
リテラシーに十分気をつける
「リテラシー」とは読み書きの能力を指し、日本では「使いこなす能力」という意味合いをもっています。技術的な面だけでなく、トラブルを回避する判断力ともいえるでしょう。簡単にいえば、個人情報・炎上リスク・誹謗中傷に気をつけることです。
もちろん、ホームページ作成においてもリテラシーに気をつける必要がありますが、SNSは拡散力が非常に強いツールです。また、さまざまな年代・性別・思考・国籍の人の目にとまる可能性も高いといえます。認知度アップや集客率アップは期待できるものの、十分に配慮しなければいけない一面も持ち合わせているでしょう。
SNSの投稿で集客を狙うのであれば、SNS運用のポリシーを策定することや、リテラシーを学ぶ機会をつくるなどで、組織が一体となって取り組み姿勢が大切です。
集客方法:広告の出稿
広告を出稿している期間のみ集客が期待できる方法です。有料で広告を出稿するため費用が発生するものの、集客の即効性は高いといえます。
広告を止めると集客も止まってしまうため、あくまでメインとなる集客方法の補助的役割として利用することをおすすめします。SEO対策など、長期的かつ低コストで行える集客方法と併用しましょう。
広告の出稿先として以下があげられます。
【有料】SNSで広告を出稿する
「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE」などのタイムラインやストーリーズ、もしくはおすすめアカウント欄に表示されるSNS広告のことです。
SNSはユーザーのプロフィールや興味のあるジャンルといった情報が集約されています。この特徴を活かし、SNS広告ではユーザーの性別や年代、ライフスタイルなどの細やかなターゲティングによって、ユーザーを絞り込むことが可能です。興味をもってくれやすいユーザー向けに広告を表示させることができるともいえるでしょう。
また、タイムラインやストーリーズに表示される広告は馴染みやすく、目にも留まりやすい傾向にあります。前述したそれぞれのSNSユーザーの特徴を参考にし、広告を出稿するSNSを選ぶことが成功のキーポイントです。
【有料】リスティング広告を出稿する
「リスティング広告」とは、検索結果に表示されるテキスト広告のことです。GoogleやYahoo!の検索エンジンが代表的なリスティング広告の出稿先としてあげられます。下図のように、検索結果の表示画面の上部に表示される広告です。
検索キーワードを指定して、そのキーワードを使って検索したユーザーに広告が表示されるシステムです。広告のターゲットとしては、悩みが表面化している、もしくは悩みを自覚しているユーザーが該当します。言い換えれば、興味のある人だけに向けた限られた範囲内での広告といえるかもしれません。
一方で、興味のある人が検索した結果として表示される広告であるため、比較的高いクリック率が期待できる広告ともいえます。費用は、一般的に1クリックの単価制であるとされているため、少額で出稿できるでしょう。
【有料】ディスプレイネットワーク広告を出稿する
「ディスプレイネットワーク広告」とは、画像やテキストを使った広告のことです。代表的なものに、GoogleのGoogleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!のYahoo!ディスプレイ広告(YDA)があげられます。
Yahoo!であれば、Yahoo!が提供している複数のサイトで配信されることになる広告です。年齢や趣味などユーザーの特徴でターゲティングができ、自身のホームページを訪れたことのある人にも広告を表示することができます。
前述したリスティング広告よりも、たくさんの人に配信することができる一方で、クリック率は低い傾向にあります。また、リスティング広告とは異なり、悩みや求めているものを具体的に自覚していないユーザー向けの広告といえるでしょう。
【番外編】配布物
名刺やチラシ、ダイレクトメールなどでホームページを紹介することもできます。URLだけでなく、QRコードの印字も有効な手段のひとつです。企業間取引のある(BtoB)企業ではよく行われる方法でもあります。
とはいえ、QRコードを単純に印字し配布するだけでは効果はあまり期待できません。なんらかのクイズを出題し、QRコードにアクセスすることで回答を得られるなどの工夫が必要です。
一見地味な方法のように思われますが、場合によっては少ないコストで行うことが可能です。比較的、手軽に取り組める方法だといえるでしょう。
集客方法:プレスリリース配信を行う
「プレスリリース配信」とは、自身のホームページが取り扱う商品やサービスをメディアで取り上げてもらうために「メディア向け」の資料を作成することです。前述した広告はユーザー向けで、プレスリリースはメディア向けという違いがあります。
プレスリリース配信を行えるツールには有料と無料のものがありますが、どちらも必ずメディアに取り上げてもらえる確約はありません。また、メディアが掲載する内容を制限することができないため、悪い評価が掲載される可能性もゼロではないといえるでしょう。
とはいえ、著名なメディアに取り上げられることができれば、より多くのユーザーにアプローチできるといえます。メディアに取り上げてもらうために、メディアが有益だと判断するような資料を作成することが重要です。
ホームページを育てて集客率を上げる
集客方法の実行で、集客経路を確保することができました。とはいえ、集客率を上げるために適切な方法でなければ成果はあがりません。ただ集客経路を確保するだけではなく、集客経路が適切であるのかを確認する必要があります。
集客経路の結果を把握し改善していくことで、継続的な集客に繋がるといえるでしょう。つまり、ホームページを少しずつ育てていく必要があるのです。
続いて、集客率を上げるために必要な2つのポイントを紹介します。
ホームページの効果検証と改善を定期的に行う
集客に強いホームページを作成・維持するには、「PDCA」に基づき行動する必要があります。PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字をとった言葉です。PDCAを繰り返し行うことで、ホームページを育てることができ集客率アップに繋がります。
「Plan(計画)」は前述したような、ホームページの目的やペルソナから導き出したコンテンツを考えること、もしくは、集客率を上げるための方法を考えることを指します。「Do(実行)」はコンテンツの作成や、集客率を上げる方法の実行です。
集客率を上げるために重要なのは、「Check(評価)」と「Action(改善)」を必ず行うことであるといえます。ホームページのアクセスの分析を行い、考えて実行した内容が効果的であったのかを必ず検証しましょう。
分析に利用できる無料ツールと、分析方法・改善方法を紹介します。
【無料】Googleサーチコンソールを活用する
「Googleサーチコンソール」は、Googleが提供している無料のサイト分析ツールです。ユーザーがどのような検索キーワードで検索した結果、自身のホームページがどれだけ検索結果に表示され、そのうちの何%がクリックしたか、という情報を取得することができます。
具体的に説明すると、「検索キーワード」「検索キーワードでの検索結果の表示順位」「検索したユーザーの検索結果に表示された回数」「自身のホームページがクリックされた回数」が数字とグラフで確認できます。
Googleサーチコンソールを活用してできることは以下の2つです。
1. 自身のホームページの表示・クリック回数の比較が可能
表示回数の割にクリック数が少ない場合は、自身のホームページが選ばれなかった割合が高いと判断できます。表示回数とクリック数が同じか近い数値であるのが理想であり、目指すべきところだといえるでしょう。
原因として考えられるのは、自身のホームページが検索している目的と一致しないとユーザーに判断されたということです。検索結果に表示されたホームページのタイトルタグや紹介文が、ユーザーの求めている内容、もしくは興味を引く内容ではなかった恐れがあります。
2. ニーズにあったホームページが作成できているかの把握
Googleサーチコンソールでは、どのような検索キーワードで自身のホームページに訪問されたかを知ることができます。もし検索キーワードの上位が想定していたキーワードと異なっているのであれば、想定外のユーザーからの訪問が多いと判断できます。
いまのホームページの内容や切り口が検索したユーザーの求めるものと一致しないため、売上や集客率が上がらない原因であるといえるでしょう。ホームページの内容や切り口、もしくはターゲットを見直すことで改善が期待できます。
ツール:Googleサーチコンソール
【無料】Googleアナリティクスを活用する
「Googleアナリティクス」は、Googleが提供している無料のアクセス分析ツールです。自身のホームページを訪れた人の詳細を把握することができます。具体的には「流入経路」「訪問者数」「滞在時間」「離脱率」「訪問日時」「直帰率」などです。
Googleアナリティクスを活用してできることは以下の3つです。
1. 流入経路によって有効的な集客方法の把握が可能
流入経路はさまざまです。「Googleの検索エンジン」「広告」「SNS」「QRコードをはじめとしたダイレクトアクセス」などがあげられます。
たとえば、有料広告からの流入数が想定よりも少ないのであれば、選択した広告がうまく顧客の目に届いていないことが考えられるでしょう。広告が表示される箇所や広告内容の見直しが必要と判断できます。また、Googleの検索エンジンからの流入数が多いのであれば、SEO対策がうまくできていること、もしくはホームページが想定通りのニーズに叶っていることがわかります。
このように流入経路を把握することで、より効果的なホームページの宣伝方法が検討できるといえます。
2. 直帰率と離脱率でコンテンツの充実さが確認できる
「直帰率」とは、最初にアクセスしたページで自身のホームページを離れた確率です。たとえば、資料請求がホームページの目的だとします。資料請求のフォームに繋がるページでの直帰率が高いことは、資料請求のリンクをアクセスするほどの興味をユーザーがもってくれなかったといえるでしょう。
資料請求のページにアクセスしてもらえるよう、コンテンツを充実させたりリンク表示を工夫したりする対策を行うことをおすすめします。
「離脱率」とは、ユーザーが最後に見たページの割合です。ユーザーがどのページを最後に見て、自身のホームページを離れたかが分かります。たとえば、資料請求を目的としている場合、資料請求の入力フォームでの離脱率が高ければ、入力が面倒だと思わせたか入力フォームが分かりづらかったことが考えられるでしょう。
資料請求しようと行動を起こした見込み客を、なんらかの理由により獲得寸前で逃してしまったといえます。早急に改善すべき問題です。
3. 滞在時間でコンテンツの充実度が把握可能
「滞在時間」とは、ユーザーがどれだけ、自身のホームページを閲覧・利用していたかを示した時間のことです。滞在時間が短ければ、見にくいページであった、もしくは知りたい情報が得られなかったことが考えられます。
滞在時間が短いほど、目的である資料請求や商品購入に至らないといえるでしょう。いかに滞在時間を長くできるかが重要です。そのためには、コンテンツを充実させたり、ユーザーに有益だとおもわせる工夫を凝らしたりする必要があります。
ツール:Googleアナリティクス
ホームページを定期的に更新する
情報社会といわれている現在において、ホームページは重要な役割を担っています。ユーザーは購入や資料請求を行う前に、情報を収集する傾向にあることを念頭におくとよいでしょう。商品や企業の評価や情報を把握し、利用するかを検討します。
ホームページの更新が古い情報で止まっていると、企業活動が活発ではない印象をもち不安を抱いてしまうと考えられます。ユーザーに資料請求や商品購入のアクションを起こしてもらうには、最新情報を発信するなどして安心感や信頼感を与えることが必要です。
また、SEOの観点からしてもホームページの更新は有効的です。ユーザーにとって有益かつ最新の情報をアップデートすることで、検索エンジンでの検索結果のランクアップが期待できます。
まとめ
集客に強いホームページを作成する方法やコツを解説しました。無料で行える方法から有料であるものの即効性の高い集客方法まで、さまざまな方法があることを知っていただけたことでしょう。
どのような方法を選んだとしても、行った集客方法がどのような効果を導き出したかを確認することが大切です。集客方法を分析し、分析した結果を反映させることで継続的な集客へと繋げることができます。
ただ集客経路を作成して満足せず、少しずつ集客に強いホームページへと育ていきましょう。